令和2年8月1日
《新潟県外にお住いの檀信徒各位》
コロナ禍におけるお盆参りについてのお願い
現在世界中に蔓延しているコロナ禍は夏を迎える頃になっても未だ終息の気配が見えません。みなさま方におかれましては依然、不安な日々をお過ごしのこととお察し申し上げます。
ここ数日の状況を見ますと、首都圏のみならず、新潟県も感染者数は増加の一途になっております。この様な状況下におきまして、季節はまもなくお盆を迎える頃となりました。
ご承知の通り、お盆の8月13日は毎年一年で最も多くの参詣者がお寺にいらっしゃいます。
本楽寺では、現在のコロナ禍を受け様々な思案を重ねました結果、古くから続く季節行事の完全な中止という対応は叶わず、相応の対策を講じてのお盆行事を行う方針で現在檀信徒のみなさま方にご理解とご協力をお願いしている次第です。
緊急事態宣言解除後、県境をまたいでの移動も可能となり、お盆に帰省されるみなさまも多数いらっしゃるかと存じます。
新しい生活様式も徐々に定着されつつありますが、全国各地からの帰省者が一斉にお参りに来られることは、どうしても感染リスクの可能性が高くなってしまいます。
県外にお住いのみなさま方の近辺では感染のリスクが無くても、新潟までの長い道中、駅・空港・サービスエリア・各種交通機関の車中や機内等を経由しての移動は、たくさんの人の動きに連動して感染のリスクが格段に増加する恐れが払拭できません。
また、庄瀬近郊でもここ数か月、県外ナンバーの自動車に対する過剰な反応(あおり運転・駐車時の落書き等の嫌がらせ)の事例を実際に見聞きすることがありました。
こういった事例は決して許される行為ではありませんが、他所からの人の流入に伴うコロナ感染への不安は地元住民にとっては根深い問題であることも軽視できません。
つきましては、新潟県外にお住いのみなさま方の安全・安心を考慮致しまして、県外からのご参詣はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
失礼の段、重々承知の上でございますが、地元・遠方とお住いは違えども、当本楽寺にとっては大切な檀信徒のみなさま方におかれまして不要なトラブルの回避のため、不本意なお願いですが、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
ご先祖さま・大切な亡きご家族を想ってのお墓参りは仏教におきましてもかけがえのない尊いお勤めでございますが、世界中を震撼させている災禍はこれを凌駕するものであり、その克服は一朝一夕に叶わぬ状況におかれております。
有識者のみなさま方の懸命な努力によって一刻も早くこの災禍が討ち果たされ、全国各地にお住いのみなさま方に安心してお参りいただきたいと衷心より願う次第です。
庄瀬近郊の縁者と連絡がとれず、お墓の様子がご心配の方におかれましては、当方でもできる限りのサポートをさせていただく次第です。
お墓掃除・お花等のお供えにつきましてはご協力いただける業者がございます。(詳しくは本楽寺までお問い合わせください)
また、今年はお墓へのお参りも代わってお勤めさせていただきますので、どうか遠慮なくお申し付けください。
くれぐれもご身辺の安全に留意し、ご自愛くださいますようご祈念申し上げます。
合掌