《新潟県外にお住いのみなさまへ》
コロナ禍におけるお盆参りについてのお願い

 昨年からのコロナ禍は未だ終息の気配が見えません。みなさま方におかれましては依然、不安な日々をお過ごしのこととお察し申し上げます。

 さて、この様な状況下におきまして、季節はまもなくお盆を迎える頃となりました。これに伴い、本楽寺では昨年に引き続き、相応の対策を講じてのお盆行事を行う方針で現在準備を進めております。
 新潟県外にお住いの檀信徒のみなさまにおかれましては、感染予防の理由とは言え、昨年のお盆でのご参詣をお控えいただき、ご不自由・ご迷惑をおかけ致しましたこと衷心よりお詫び申し上げますとともにご理解・ご協力のご高配を賜りましたこと、篤く御礼申し上げます。

 昨年の参詣自粛と、ワクチン接種の開始によって今年のお盆こそはお参りを計画されている方もいらっしゃるかと存じます。
 しかしながら、コロナ禍中が一年以上経過した結果、ワクチン接種による事態好転が望まれる一方で、変異株の発生と禍中での東京オリンピックの開催というこれまで以上の不安要素があることは看過できません。
 また、これまでの期間で「コロナ禍」に対する認識が、首都圏と地方とでは大きな温度差と齟齬があることを実感し、危惧しております。

 これに気付くことになった出来事で、首都圏にお住いの方で「そろそろ感染状態が落ち着いたので、新潟のお墓参りくらいなら大丈夫かなと思って来ました。」・「東京はまだ大変な様ですが、ウチ(千葉・埼玉・神奈川・群馬等)の方は大丈夫です。」といったケースがゴールデンウィーク中に何件かございました。
 ご本人たちの長期間お墓の様子を見に来られなかったという気持ちはお察しするのですが、庄瀬近郊の地元住民の中では「県境をまたいでの来訪そのもの」を極めて不快に感じる人の割合が大多数を占めていることが現実です。
 地元住民心理にすれば、「新潟県よりも感染者が多い地域から来た。」「緊急事態宣言・まん延防止措置が出てる時に来るなんて無神経だ。」という心情になることが大半です。
 極論ですが、「新潟県外からウィルスを持ち込まれるかもしれない。」という不安が根強くある印象を感じます。
 こういった考え方は明らかに偏見で良くないことですが、長距離の人流がもたらす影響は、来られる側にとってはどうしても不安が伴う問題であることを移動する人たちにも十分ご理解いただかなくてはいけないことも事実です。
 実際にこの一年間で首都圏からお参りに来られた方の中でも、事前にPCR・抗原等の各種検査を受診の上、来寺される日時の連絡をくださる等の最大限の感染予防対策を意識して来られた方も多くいらっしゃいました。
 人それぞれで考え方が違うことは当たり前のことで、決して悪いことではありませんが、今現在の世情を考えますと、遠く離れた地域で暮らしている人同士が同じ場所に集まって何かをしようとすることが大変困難であることを痛感致します。
 これを可能にするためには、多分、お互いが相手のことを思いやりながら行動することが求められている状況なのだと思います。

 今現在の感染状況が昨年以上に切迫した事態になり始めたことを考えますと、安心・安全の確保の理由から地元住民と県外からの来訪者が接触する機会はどうしても回避する方が賢明であるという判断をせざるを得ませんでした。
 つきましては、新潟県外にお住いのみなさま方におかれましては大変心苦しく存じますが、本年のお盆もご参詣はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
 度重なる失礼の段、重々承知の上でございますが、地元・遠方とお住いは違えども、当本楽寺にとっては大切な檀信徒のみなさま方におかれまして感染拡大と不要なトラブルの回避のため、どうかご理解・ご協力をお願い申し上げます。

 ご先祖さま・大切な亡きご家族を想ってのお墓参りは仏教におきましてもかけがえのない尊いお勤めでございますが、昨年来の災禍はこれを凌駕するものであり、その克服は未だに叶わぬ状況におかれております。
 有識者のみなさま方の懸命な努力によって一刻も早くこの災禍が討ち果たされ、全国各地にお住いのみなさま方に安心してお参りいただきたいと衷心より願う次第です。
 つきましては本年も、お墓の様子がご心配の方におかれましては、当方でもできる限りのサポートをさせていただく次第です。
 お墓掃除・お花等のお供えにつきましてはご協力いただける業者がございます。(詳しくは本楽寺までお問い合わせください)
 また、お墓へのお参りも代わってお勤めさせていただきますので、どうか遠慮なくお申し付けください。
 くれぐれもご身辺の安全に留意し、ご自愛くださいますようご祈念申し上げます。

合掌

令和3年8月1日

妙玄山 本  樂  寺 拝上